蝉のぬけがら

今日は晴れ。というほどでもないか、曇り。
フィリピンも雨、帰国してからも雨で、しかもここは山のほうで、そんなに暑くもないので、あんまり夏という気もしないでいたけど、雨上がりの庭に出たら、すごいわ、草がのびて。
それから虫が。
草ひきする。蜘蛛の巣を払う。一群の小さいムカデを退治する。お願い、体をちょん切られたら、動くのやめてください。すこし働いただけなのに、息がきれた。
蝉のぬけ殻を見つけた。

なんでこんなに疲れるかと思ったら、夏休みなのだ。
ちびさんがひっきりなしにママママ呼ぶ。
背中にしがみついて「ぼくはママをあいしてるんだ」としくしく泣いたり、怒って「もう、ママなんかしらないっ」と部屋にたてこもったり、彼は彼でたいへんである。

昨日は、すごろく2種類して、かるたも3種類して、もういいだろうと、逃げたら、しばらくして、「ママきてみてごらん」という。かるた、もう一種類あったのだ、世界の国旗かるたをすでに畳に並べていて、またかるたする。それからまたしばらくして、「ママ、これみてごらん」と呼びにくる。
ちびさん、自分ですごろくつくっている。それでまたすごろくする。
今日の午後はパパとお出かけ。私はやや平和。

電車・飛行機・船の話をしゃべりつづけていたり、絵本やDVDのお気に入りの場面を繰り返しひとりで演じつづけていたり、自分の知っていることを、わざわざ何度もしつこく聞いたり、妥協というのができなくて、極端から極端に思考が走ったり、面白いんだが、
たぶん誰もきみの話についていけないと思うよ、ひととのやりとりはそんなふうじゃなくてさ、と思ったりはするんだが、意識して身につけさせなければならないソーシャルスキルもあるなあ、と思ったりはするんだが、そんなこと、どうせ親もよくわかってないのだし、くたびれて、考えられませんんんん。

だけど、子どもの育つスピードって、庭の雑草なみにすごいな。