綾ケ谷黒い雨の会

近所なので、ものすごく近所のおじいさんの話なので、貼っとく。ぺったん。



綾ケ谷黒い雨の会の会長さんの話──降下物での被ばく認めよ
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20120324ddlk34070717000c.html

「黒い雨を浴び、放射性物質を含む水や食べ物を取り込んで被ばくした。病気の原因は原爆だと思う」
 しかし、綾ケ谷地区は国が76年に指定した楕円(だえん)形の援護対象区域の外だ。区域内なら健康診断が受けられ、一定の障害が認められれば被爆者健康手帳が交付されるが、清水さんらには何の援護もない。区域の見直しを検討している厚生労働省有識者検討会のワーキンググループは1月、約6倍に拡大するよう求めた広島市の調査結果に対し、「降雨域の確定は困難」とする報告書をまとめた。



町内会でも老人会でも、こういう話はよく聞く。おじいさんたち毎年陳情に行き、役所の担当者は、かしこまって聞くそうです。

このような記事は、去年の3月の原発事故以前にもあったと思うんだけれど、何かが決定的に変容している、と思う。
おじいさんたちの証言が、おじいさんたちの話にとどまらなくなっている。過去の話と、思えなくなっている。
チェルノブィリの証言もそうだけど、過去でなく、未来の記憶のように、読めるのよ。
現実が変わり、私たちの想像力のありようが変わった。

国が置き去りにしている、するかもしれないのは、このおじいさんたちだけではない、と。記事は、過去と現在の過ちではなく、未来の過ちを予感させるのだ。