トイレで▲、あたまに△

朝だから起きてよ、と言うと、ねぼけた声で、
「ぼく、いま、かんがえてるんだ」と言う。
「かんがえが、まとまったら、おきるよ」
と、もぞもぞふとんにもぐりこむ。

5歳の子がねながら、何をかんがえるんだよう。
いいから、起きてよ、とふとんをはぐと、
「ママ、かんがえがまとまるって、どういうこと?」
ときいてくる。

さあ起きようって、思うことだよ!!!!!



トイレトレーニングをはじめて、なんと2年が過ぎている。小さいほうは1か月ぐらいで、なんとかなったが、▲はいまだなんともならなかったのが、今月になって、トイレでできる回数が飛躍的に増えている。まだ自分でお尻拭けないが、この2週間は、何度か少しパンツを汚したぐらいで、ほぼ成功している。
火曜日は、朝、幼稚園に行く前に、完璧な「トイレで▲」ができたのだった。拍手。

自閉症の子の親が書いた本に、ちびさんとよく似た子がいて、靴下がはけるのも、着替えができるのも、同じころだった。その子が、トイレで▲ができるようになったのが、年長のお泊り保育の時期だというから、なんとなくそのあたりを目安にしていたんだけど、いい目安だった。

生まれて2か月で自分で排便ができなくなって、それから1年ほどは、浣腸して出させていたことからはじまって、きみの▲とはほんとに長く親しいつきあいだったが。

ちびさん、トイレで▲できるようになったんだよー。



昨日は休みで、絵の具を出して遊んでいた。ひとしきりお絵かきしたあと、絵の具を片づけないまま、今度はDVDを見ようなどとするから、
ここ、片付けてからにしてよ、いつもいつも自分で手におえないほど散らかして、ひとりで片付けられないのって泣くくせに、片付けるまで、ほかのものさわるな、ばか!
と、私はぶちきれて怒った。

するとちびさん、いきなり自分の頭を叩きだすのだ。ぽかぽかぽか。
なんで叩くの、って訊いたら、
「だってママがおこるからさ」と言う。
「だからぼくは、あたまをたたいて、つのをはやすんだ」
角はやすの?
「そうだよ。つのをはやして、おにになって、ママをやっつけるんだ」

なるほど、修羅は、こういうふうに転移するのだね。
わかったよ。怒らないから片付けてよ。

ちびさん、頭に△はまだ生えていないが、ほっぺたに笑窪ならできた。ころんでぶつけて青あざできたあとが、もうあざも消えたんだけど、笑うと、青くなって笑窪みたいにくぼむ。どうも、筋肉がへんなふうになってるみたいなんだけど、痛くないというし、まあ、しょうがないか。



きょうりゅうが、町をこわす絵、なんかかいていました。
海と船の絵も。新幹線の展開図、みたいなものも。