親の目を盗んで

   何がそのとき目覚めさせたのか 幼な子は
   父親の住まいの戸口から さまよい出て
   あやしい月光の 照らすとき
   人影もない荒野に ただひとり身を横たえた
              エミリ・ブロンテ詩集 より

親の目を盗んで、何をしてきたか、してこなかったか。
とりあえず思い出すのは、真夜中に家を抜け出して、家の前の道に寝ころんで、蛙の声を聞いたこと。月光に五線譜のように浮かぶ電線の影を踏んだこと。(それでも真夜中に、家を抜け出さずにいられなかったのがなぜか、わからないが)
途中からは、親の目もなくなった。

数年ぶりに義父母がお泊り。土日に一緒に島根に行こう、ということになっているのだが、どこに行くのだろう。
春の行楽前夜なわけだが、掃除したからか、いやそれだけでもないか、まだどこにも行かないのに、なんだかすでに疲れている。

早寝早起きのおじいちゃんと孫につきあって、いったんは寝たが、ごそごそ起きだして、これは昔、真夜中に家を抜け出したときの気持ちに似ていると思った次第。

こんなときにこんなことしなくても別にいいんだろうが、こんなときだからこんなことしたくなるのか、とても久し振りに、パアラランのブログ更新。やっと2005年度の終わりまでたどりついた。

http://paaralang.cocolog-nifty.com/blog/cat33409897/index.html

私がどんなに怠けているときでも、パアララン・パンタオでは子どもたちが学びつづけています。支援してくださるみなさま、ありがとう。