こんなうた

私の都合に関係なく、子どもは日々成長している。
最近は、歌を詠む。

去年、私が百人一首をしたがったら、パパが、じゃあおぼえるか、と言ってブックオフで買ってきた百人一首の本を読み始めた。一首ずつケータイに、作者名とか現代語訳とか打ちこんでいくというやりかたで、そんなめんどくさいこと、いつ飽きるかと思っていたら、4か月くらいかかって、最後までたどりついて「定家はすごいなあ」とか言っている。何がすごいか、かるたで遊びたいだけで、いまだに歌の意味も知らん私は、よくわからん。すこし恥じようと思う。
それでパパが「あさぼらけー」とか「はるすぎてー」とかうなっていると、ちびさん、それが面白いらしく、最初は「ゆくかわのながれはたえずしてー」とか自分の知っているのを、真似してうなっていたが、やがて、「ねえ、パパ、こんなうたもあるんだ」と、はりあって、自前のをうなりはじめた。

ちょっとメモした。こんなの。

「おひさまがしずんだら、つきがでて、ほしがでて、みんなねむるー」
「はるになると、さくらがさいて、おはなみをするー」
「なつになると、はっぱがみどりになって、みんなプールをやるー」
「あきがすぎたら、ふゆになって、ゆきがふる、ゆきだるまもつくるー」

なんとシンプルな。