桜ふぶき

裏山の登山道口あたりは、この時期、いろんな種類の桜、モクレン、れんぎょう、山吹と、花の園。うっとりするほどきれいだ。
30分くらいあれば行けるので、行ってきた。少し山をのぼらなければならないのがしんどいが、このあたりの知る人は知るお花見スポット。おじいさんおばあさんたち何人かいて、しゃがんで何かを摘んでいる。知る人は知るワラビ摘みのスポット。
摘んできた。卵とじ2回分くらい。

「春になって、つよい風がふいたら桜ふぶきするー」と、ちびさん叫びながら、くるくるまわっていたが、花ふぶき、きれいだった。

ワラビ、子どものころ、春になると、自転車の前かごにも荷台にもリュックにも、積みきれないほど摘んで、近所じゅうに配って歩くのが楽しかった。この時期、毎日あきれるほど、ワラビの卵とじばかり食べていた気がする。

帰って、ワラビのアク抜きするのに、炭酸ふりかけて湯を注いだら、子どものころの春の台所の匂いになった。