荒地

夏の間に、畑はすっかりもとの荒地にもどっている。夏休み中、留守ばかりしているからしょうがないのだが、背丈ほどの草がいちめんに茂って、とほうもない。毎日すこしずつ草引きすることにしたが、腰痛が不安で、すぐにやめる。暑いし。
鹿子の来た気配もある。枯れているのが暑さと水不足のせいか、鹿子が食ったせいか判然としないのもあるが、まあ、さんざんなありさまだ。

気楽にいこう。草引きしたらにんにくを植えよう。

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庭の秋海棠が咲いてる。連日、吐きそうな暑さながら、秋の気配はしているのだ。

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息子の鼻歌がある日、ロシア民謡
気になって調べたら、「行商人」という曲だった。ネクラーソフの詩。
昔、「だれにロシアは住みよいか」というネクラーソフの詩集を読んだことなど思い出した。

いつか処分しなければならないだろう本たちのなかには、ゴミ捨て場から拾ってきた本たちもあって、古いロシア文学全集、もう読み返すこともないかもしれない本たちは、それぞれの時に、私には、何か守護霊のようだったかもしれないなと、思う。