星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

トンネルを抜けて

近隣の中学校の入学説明会がぼつぼつはじまっている。
息子、地元の中学には行きたくない。指定中学は、1学年200人もいて、そのうち150人が今の小学校から行くのだが、それはもう耐えられない、と言う。ぼくをいじめた奴らもたくさんいるし、すさんでいるし、ぼくはもっと静かで落ち着いたところに行きたい。
それで、中学受験することになったが、受からなかったときのために、ほかの公立中学への希望を出しておかなきゃいけない。担任が配慮してくれて、その中学校の説明会に息子も行けるように早引けさせてくれた。組み体操の練習を抜け出してきた息子を連れて、中学校に行った。

その中学校へははじめて行ったんだけど、トンネルひとつくぐっただけで、こんなに子どもの姿が違うのか、と思ったな。
授業見学していたら、英語の授業のクラスの子らがみんなふりむいて「こんにちは」と大きな声であいさつしてくれる。挨拶はいいから黒板見なよ、と思うけど、素直でほがらかな感じが快い。この素朴さはいい。おだやかで、のんびりしている。
昔は700人ほども生徒がいたらしいが、いまは150人くらいしかいない。1学年50人ほど。少人数学級。半分以上が空き教室で、掃除がゆきとどかないので、立ち入り禁止区域まである。生徒ひとりあたりの面積はすごくひろい。山の緑がきれいだし、いろんな鳥が鳴いてるし、鳩の糞もなかなか。
息子は日頃学校で、狭い中、何をするのも人にぶつかりそうで、ずっと緊張しているのが、けっこうストレスなようなのだが、ここは空間がひろいからか、すっかり安心した表情だった。窓から向こうの山を見ながら、「ああ、癒されるねえ」と言うのがおかしい。
いや、ほんと癒された。ほのぼのした。
夕暮れ時の山の風景はいい。私がここへ通いたいくらいだ。

まったくタイプの違う学校だけど、受験する中学に行ってもいいし、ここに来てもいいと思うよ。
どこにでもきみの居場所はあるよ。大丈夫だよ。