日刊ベリタ
放射能汚染、体内被曝を軽視すべきではない 田坂興亜
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福島県でとれた牛乳とほうれん草から放射性ヨウ素が検出された報道に、
「しかし、一年間これを食べ続けても、CTを一回受けた放射線量程度なので、直ちに健康に影響を与えるようなものではありません」と枝野氏が発言したことに対して、二つの重大な間違いを指摘しています。
●第一に、ごく微量でも深刻な結果をもたらす「体内被曝」の可能性を、故意に無視し、CTのような「体外被曝」との比較にすりかえている。
●第二に、「直ちに健康に影響を与えるほどのものではない」という表現。「直ちに健康被害が出ない」ということを、「特に問題にすることは無い」、ということにすりかえている。
(微少量の被爆で、「直ちに」健康に被害は出ないが、チェルノブイリ原発事故では、放出された放射性ヨウ素を牛乳などの食品や汚染した水を飲むことによって摂取してしまった子供たちは、3年、4年後に、甲状腺のがんを起こした。)
「以上のような事実の矮小化は、30キロ県内のみならず、その圏外にいる、子供を持つ親たちに、「まだ安全なんだ!」という幻想を抱かせ、本当にどうしようもない危険な状態になって初めて、ことの重大さに気づくということになりかねません。ぜひ、みなさんでこのことをお伝えいただきたいとお願い致します。」