午後4時の

顔を見る度、いのししみたいに突進してきて、私の子どもをこわがらせていたSくんは、突進を叱られて、しばらく困っていたが、今は、肩を組みにくるようになった。今朝は「ぼく、りくしの見守りしてやる」と言って、仲良く肩くんで学校に行った。なかなか賢い子どもだ。

午後4時の坂道を降りていく。一斉下校の日は上級生もいてこわいから、バス停まで迎えに来てほしいと、夕べぐずぐず言うので迎えに行ったら、ふたりがまた肩くんで歩いて帰ってきた。うちに来て宿題して(途中でやめて)6時までふたり必死で遊ぶ。

今日も19番のGくんに殴られたらしい。心臓を殴られて痛かった。昨日、お願いしたのに、わかってもらえなくて残念です。男の子たちのふざけを、私の子どもが受けとめられないだけなのか、悪意のある乱暴なのか、微妙な感じだが、どっちにしても困るので、まずはフリーズ先生に報告して、つづくようなら、親のところにゆこう。Gの仲間の7番は上履きの臭いのを鼻先につきつけてくれたそうで、とりあえず、忘れないうちに記録っと。

Gくんが殴るのはなんでだと思う? ってきいたら、
「弱いものいじめが好きなんじゃないの」
と子どもは言ったが。

午後4時の坂道は気持ちよかった。風がふいて光がゆれて。道端で、たけのこ見つけた。たけのこの上に小さなバッタがいるのは、子どもたちが見つけた。