事故のシナリオ



昨日の原子力資料情報室の会見より。

「事故のシナリオは。
ある電源が喪失することで、ディーゼル発電機を機動する。それで成功すればおしまい。失敗するとだめ。二機目も失敗。次の手立て。これに偶然の要素や人為的ミスもはいる。それによって無数のシナリオの中からほとんどありえないことがおきるのが事故のあり方。
だから最初に想定することはありえない。しかし、現実にはおこる可能性がある。だから蒸気爆発や再臨界など考えたことはありませんが、そういうシナリオは作りうるというのが怖い。そういうことがおこらないような努力をやるしかない。
その仮定の下に不幸な事故になったとき、どこまで影響が及ぼすのかはパラメーター(条件)が大きすぎて断定できない。あくまでもチェルノブイリなどからの類推しかできない。」

「被災地の人たちはTVもみられない、情報も発信できない状況が続いている。
政府が非常に住民の混乱をおそれて、急いで逃げたりしないようにというような形の情報を出しているのは、原発事故への対応を優先しているというよりは、市民が大移動して日本が混乱することを恐れているためだと感じている。」

原子力資料情報室の最新ニュース
http://www.cnic.jp/modules/news/
今日の会見は午後7時から。



原発現場監督だった平井憲一さんの証言。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html



被爆に対する備え、対策などをまとめてくれてます。
今後もツイッターで順次受け取った情報を流すとのこと。
http://kaorucha.blog68.fc2.com/

森住卓さんのブログ。昨日の現地福島での取材の様子。
昨日は杞憂と思いつつ書いたり読んだりしていたことが、今日はリアルになっているのがこわい。
「無数のシナリオの中からほとんどありえないことがおきるのが事故のあり方」。