星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

アンサンブル

息子たちの、エレクトーンアンサンブルの発表会。いろんな意味で面白かったので、記録しておこう。
息子たちの教室からは、同年代の2つのグループが、例年参加していた。
Aグループは中2女子、中1女子、中1男子、小4女子の4人。みんな上手で、2年前までは毎年、賞をもらっていた。去年、1人が中学生になって、なかなか一緒に練習できない、とは聞いていたが、優秀なグループだ。
Bグループは全員中1で、男子2人、女子2人。ここは小1の最初の参加のときに銅賞をもらっただけで、あとは賞とは縁がない。地味で目立たない、まあ、さえないグループだ。
息子はこっちのグループ。でも、わりと難しい曲もやって、毎年それなりに失敗しながら、たんたんと参加をつづけている。

さて、今年はこの2つのグループが合同で参加することになった。吹奏楽のアニメの曲をエレクトーンでやる。トランペット、オーボエ、フルートと、それぞれの楽器の音を担当する。

練習でも、ようやく曲になったというぐらいのあやうさだったけど、本番は、ぼろぼろだった。
Aグループのトランペット、一番目立つ音がはずして、ずっとはずしっぱなしだった。ずっとパニックだったかもしれない。上手な子なのに、ちょっと信じられないほどだった。まわりはひきずられていろいろ狂う。
それでもなんとか最後まで、なんとかあわせて演奏できたのは、AグループのYくんと、Bグループのさえない4人のがんばりが、たいしたもんだったのである。

うまくいかないのがあたりまえ、うまくいかなくてもつづけるのがあたりまえ、というふうにやってきて、息子なんか「賞があることなんか忘れていたよ」と言うほど、認められたことのなかった人たちの、底力を感じた。Aグループの壊れっぷりの一方で、Bグループの支えっぷりは、たいしたもんだった。

「もう今年でやめようか。2か月練習して、こんな演奏なんて、モチベーションさがるよ」と息子がぼやいていたけど。いや、ひどい演奏だったけど、とても面白かった。

リズムをコンピューターで入れて、それに合わせて演奏するグループがほとんどのなかで(それは演奏しやすいだろうと思う)コンピューターに頼れない曲を演奏していたのだが、つまり、演奏者の出来不出来が、生き生きとわかるというか、曲が曲として成り立つか成り立たないか、はらはらさせられるというか、そういう楽しみ方をさせてくれるのは、あんたたちのグループのほかになかったよ。

Aグループはこのあと、アンサンブルできるような状態に、戻れるか戻れないかわからないけど、Bグループは、やっていける気がする。日の当たらない坂道を歩いてきた人たちは、いつのまにか、とても頼もしい人たちになっている。
息子には言った。きみは仲間に恵まれているよ。

来年は、クラシック聴きたい。ビバルディの「春」とかどうかな。このあとみんなが、続けるかどうかわかんないけど、もし続けるんなら。

……というような話を、夜、家族でしていた。定期テスト前夜。そんな話している場合でもないのだったが。