星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

堕落論

息子のカバンのぐちゃぐちゃのなかから、でてきた本は、坂口安吾の「堕落論」で、面白かったって言う。
何か本ない?というから、その昔、高校生の頃に読んで好きだった本を出してやったなかの一冊。これまで読んだなかでは、太宰治の「人間失格」と「斜陽」、三島由紀夫の「仮面の告白」が面白かったそうだ。

いずれも、かれこれ50年ほど前の古本の文庫本。紙は黄ばんで、字は小さくて、私はもう読めないし、古本屋にも売れないから、捨てるつもりでいたのが、たまにこうして息子が読むので、捨てないでいるんだけど、破れたカバーをテープで修繕しながら読んでいるのが、いじらしくもあるけど。

面白いと言われて、不安だ。そんな本、読まなくていいんだよ、という気持ちもすごくある。人生難しくなるから、ほんと、読まなくていいよ、と自分が渡しておきながら、複雑な気持ちだ。
息子、そんなに本読む子ではないと思うんだけど、それで、読み通したというのは、文章の魅力というか魔力というか、なのだろう。やっぱり。

その作家たちのことを、「あぶない人たちだよね」と言う。ほんとね。

カバンからぐちゃぐちゃでてきたのは、さらに、三者懇談の順番表。夜があけたら、私も行かなきゃいけないんですけど。
同級生たちの名前がずらっと並んでいて、それを見て息子、「問題のありそうな人のあとは、ひとり分あけてある」と言う。ということは1時間コースだったりするわけか。ひええ。

では、もしきみが先生だったら、どんなふうに言うの?と聞いてみたら、
「学校に来れる?」とか、「勉強もっとがんばって」とか、優等生のかたは「申し分ありません」とか。

「ああ、この人は、発言があぶない」と息子が言う女子は、以前PTAの集まりのときに、娘とのバトルが大変だと嘆いていたお母さんがふたりいた、そのうちのひとり。
なかなか、母と娘って、大変だなあとそのとき思ったことでしたが。
「どんなふうにあぶないの? 私なんかいなくていいんだ、とか、もう死にたい、とか、そんな感じ?」
ときいたら、「その通り」らしいけど、まあ、そんなもんよね。

昔、幼馴染の1歳年上の女の子が、2軒隣で、親変わりの叔母さんと喧嘩するのが、けたたましくて、ずいぶん離れたところまで、その叫び声が聞こえたのを思い出す。私は母とは喧嘩しなかったけど(いろいろ大変そうで気の毒で)、弟とは、掴み合いの、噛んだり引っ掻いたりの喧嘩をしていて、それはそれで近所で有名だったらしい。する子はするのだ。

で、最後の最後に自分の名前を指さして、
「申し訳ありません」と言うのがおかしかった。

まわりは高校受験の季節だ。息子たちはそのまま上にあがるけど、クラスの選抜がある。一応希望を出す(希望が通るとは限らない)のに、すごく悩んでいたけど、どういうふうに決めてもはんこは押してあげるよ、と言ったまま、私ははんこを押すのを忘れていたんだけど。
その話もあるんだろうなあ。


とりあえず、クリスマスのケーキの写真。ホットケーキミックスと、畑のいちごとブルーベリー冷凍しといたやつで。

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