福島原発に関する緊急記者会見(第8回)
2011年3月26日 原子力資料情報室
— 福島第1原発事故:冷却剤喪失事故発生の可能性 —
福島第1原発の1〜3号機では、原子炉の危機的な状況が継続しています。東京電力公表の事故の初期データの解析から、第一原発1号機で大口径配管の破断事故発生の可能性のあることが明らかになりました。東京電力は非常に不十分なデータしか公表しておりませんが、分析結果を公表いたします。
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配管が壊れて冷却剤が喪失されているだろう。原子炉も損傷しているだろう。かつてあったことのない事故が起こっているだろう、という話。
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震災からすぐ、パパが言っていた。
たいへんなことになるぞ。半径100キロ、ひとが住めなくなる。
だいたい震災に耐えられる設計になってない。逃げた方がいい。
配管が壊れてるかもしれん。水いれても漏れつづけるぞ。
まさかね、って思ったんだ。まさかねって、今も思いたいけど、原子炉の設計者が、同じことを言っているから、まさかじゃないかもしれない。
作業員の被ばくがなかったら、黙ってるつもりだったんだろうか。原子炉の損傷の可能性も。線量の高いことを知りながら働かせていたことも。
何日前か、テレビで専門家が言っていた。現場の作業員たちと一般の人たちとは別なんだから、一般の人は被ばくを心配しなくていい、というようなことだったけど。もっともらしく聞こえて、でも厳然とそこにある差別。この人たちを信じない、と思った。
現地採用の社員のなかには、被災して家族の安否もわからない人もいるんじゃないだろうか。下請けの作業員ともども、解放してあげてほしいよな。
何が起きているのか、いつかは、はっきりするんだろうけれど。政府も東電も学者も、ひどいよなってことも。
長びくだろうかな。残酷な話になってきた。
なんにしても。もとの世界に、もうもどれない。
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土曜日、老人会は、バスで奥出雲まで温泉旅行に行った。もうお金も払ってるし、キャンセルすると困るところがたくさん出てくるし、補助金もおりなくなるし、決行することになった。パパもボランティアで行ってきて、したたかに酔っぱらって帰ってきた。
じいさんたちが話していたらしい。広島に来りゃあいいよ。被ばくで差別されたりはせん。ほうれん草でもレタスでももって来りゃええ。原爆のあと、わしら、あやしいもんようけ食べたよ。福島産も食っちゃる食っちゃる。
笑ってしまった。あやしげなじいさんたちが。