夏休みの終わり

8月の終わり、台風10号の迷走のせいで、息子だらだらと家にいたが、台風過ぎたので、鹿児島にもどる。荷物もあるし、私たちも温泉行きたいし、で、いつものように送っていった。

台風情報で全国に知られた枕崎のヤシの木。
なぎさ温泉は、とおくに枕崎の港が見える露天風呂。
犬の白浜という海岸。

 

 

あたりにドライブして、開聞岳見て、夏休みの終わり。

風景が広くていい。空が広くて、海があって、山があるっていい。住んでしまえば、どこでも都ではないのだろうが、海の色と空の色と白い雲と、山や木々や草の、無限の緑と、私とそういうものとを取り換えっこしたいというか、私を裏返して空っぽにして、空っぽの袋の私をそれらで満たしたいというか。まるで石鹸みたいな、石鹸の泡みたいな雲たちで、磨きたいけどな。

せいぜい深呼吸する。

いつものことながら、リュックが次第に重くなってて、取り出してみると、いろんなものを突っ込みっぱなしにしているなかに、小石がごろごろ。行く先々で、何げなく石を拾う癖があり、きれいな石でもかわいい石でもなんでもないのに、拾う癖があり、
お土産のつもりだったんだろうけど、

だれもほしがらないわ、自分でも、どこで拾ったかも思い出せなくて、あとで庭にばらまくしかないんだけど、小石たち。

犬の白浜で拾ったサンゴの死骸は、円形で真ん中に穴が開いているのが、ペン立てになりそうで、息子が使うというから、置いてきた。(けど、使わないんじゃないかな)

夏休みは終わったが、夏が終わらない。

先週、市内に降りて街を歩くのが、日が暮れても風吹かないし、空気悪いし、たまらなかったな。息吸えば、胸焼ける。9月も半ば。なんでしょう、この暑さ。