クリスマス・マウンテン

パアララン・パンタオの友人のみなさんへ

今1ドル90.50円くらい。
日銀が介入したというニュースで、あわてて銀行にとんでったのが2日の水曜日。パアラランに送金する。1ドル87円くらいだった。

円高のおかげで、通常の運営費に加えて、クリスマス予算500ドル(先生たちのボーナスほか)、さらに9月の台風被害の支援金(2度目)1000ドルを上乗せして送ることができた。

みなさま、ありがとうございます。



2度目にパアラランに行ったときが12月で、クリスマスシーズンだった。あのころ、夜にゴミを拾う人たちは、今みたいに腰にバッテリー、頭に電球、ではなくて、ビールの空きビンを使ったアルコールランプで、それをもって、というか、拾ってゴミをいれるためのドラムカンみたいなものにひっかけて、拾っていた。そのアルコールランプの炎と、ゴミのトラックの灯りと、ゴミの自然発火の炎と、それぞれに色の違うあかりがゆれて、クリスマスツリーみたいにきれいで、幻想的だった。スモーキーマウンテンはクリスマスマウンテンになるのだ。
夜、6歳だったグレースと外に出て、一緒に山を眺めた。目をきらきらさせて「マガンダー(きれい)」といったグレースの声をまだ覚えている。

あのとき6歳だった子が、21歳になるのかな。えええ。あらためて気がつくと驚くなあ。すっかりお姉さんになっちゃった。グレースからメールがきてたんだけど、なんだろう、英語のサイトへのお誘いなのだった。全部英語。英語がたくさん。たくさんすぎる。無理です。
「your」と「my」の区別をつけられないで、私と同じくらいめちゃくちゃの、単語だけの英語を喋っていた子が、いつのまに!

うちのちびさん、いま6歳なんだが、たぶんきっと、あっというまにお兄さんになっちゃうんだろうなあ。
部屋、どうにか片付けて、クリスマスツリーを飾った。ツリーのまわりに線路を敷いて、クリスマスバージョンの雪をかぶったトーマスの列車を走らせるのが、毎年恒例、この時期の彼のお楽しみである。