続・1年生

夕方、息子が帰ってきて直後に、担任の先生から電話。
1年生のペアのこと、1年の担任にきいたら、体は大きいけど、クラスで一番こわがりで、暴力的でもないし、むしろ、ひよわな感じの子だと言う。なんと。
息子から話を聞いたあと、先生は息子に言ったらしい。きみがこれから夢をもってそれをかなえていく人生のなかで、人とつきあわないということはできないし、仲良くなるには会話をしたり、いろんな努力がいるんだけど、そういう努力をしてみたかな。もうちょっと、その1年生と、先生たちと一緒に話してみないかな。
ということで、1年生と、その担任と4人で話したらしい。小さい子は昨日のことなんか忘れてしまっているんだけど、おぼえていることもすこしはあって、きみのしたことで、お兄ちゃんは傷ついてしまっているんだけど、これからどうしたい? ときいたら、仲良くしたい、と1年生は言ったらしい。なんと。
仲良くしたいなら、言っていいこといけないこと、していいこといけないことがあるよという話をしてくれたそうで、息子は、五分五分で、つきあってもいいかなというふうに気持ちが動いたらしい。


つまり、手に負えない怪物に見えていた1年生が、対話を通して、言葉も通じるかもしれない普通の1年生へと変貌していったのだが、これは新鮮な、いい体験をしたのではないだろうか。
先生さすが。

でも息子は警戒怠らず、五分五分なのだが、そのあと、いっしょに遊ぼう会で、ゲームしたのが楽しかったので、終わる頃には、9割ぐらいは、ペアをつづけてもいいかな、という気持ちになったらしい。残り1割の警戒は解かない。

そういうことで、このまま見守っていきますということになった。
まずまず、いい展開になりました。

自分で解決できないことはたくさんあるから、そういうときのために先生がいるのだから、何かあったら、その日のうちに先生に言ってくれるようにと、言ってもらったようだった。
クラスと先生には、だいぶん打ち解けてきているかなという感じはする。