空飛ぶ歴史⑥

眠たい。
夏休みのラジオ体操なんてやめようよ。 Img100_2


子ども、ひとりでラジオ体操にいかない。
ついてきて、って。

それで、朝起きた子どもはそれからずっと起きているのである。
その間に、勉強したり遊んだりするはずなのだが、
外に遊びに行くことをしないので、
しかもほうっておいて、自分で勉強するなんてことはしないので、
ほうっておくと、
すべて忘れて、ゲームしかしないので、
何かしらつきあってやらなくちゃいけないのだ。Img101



毎日、何をしなくちゃいけないかを、こちらが覚えといてやらなきゃいけないのが、
私はけっこうストレスだ。
自分で管理できないのか、自分でっ。

ごはん食べさせきゃいけないし。

漢字と計算と、夏休み帳と、読書感想文(その前に読書っ)と、絵と、自Img103
由研究と、どれやりますか、ってきいたら、

自由研究って。

空飛ぶ歴史は、これはなんとかすすんでいる。
リンドバーグ堀越二郎ジェット機、ときて、ロケットの途中。

あ、一行日記、なんにも書いてないんじゃないか。



義父母さんちで、子どもは、軍艦を製造するというゲームをしていた。
BGMの軍艦マーチがうるさいので、私は一度禁止したのだが、懲りない。

おばあちゃんのお父さんは海軍の職業軍人で、戦艦に乗っていたらしい。
戦争中、兵学校の若い人たち乗せて、死ぬ覚悟で南方に出撃したが、船が座礁したので、船をなおして、一度も戦闘せずに帰還して、そのまま敗戦を迎えた。
というような話を、子どもはたぶん、はじめて聞いたかもしれないね。

小学4年生の夏、私はアンネの日記を読んだが、
息子は、ゼロ戦の開発やら、ナチスドイツのV2ロケットと、フォン・ブラウンら科学者の亡命と宇宙開発競争のことなどを知る。

そういう年齢ではあるんだろうな。

やっと幼稚園にいきはじめた子が「せんそう」という言葉をどこでおぼえたかと、かなしく思ったのは、ついこないだのことみたいなんだけど。