世界に一つだけの

庭の椿が咲いた。クリスマスローズも咲いた。

梅ももうすぐ咲くと思う。沈丁花も。

ふと見ると、牡丹につぼみができている。なんと。

最初の年に咲いただけで、あとはもう葉っぱが茂るだけで、何年もそんなふうだったのに。

驚いた。今年は咲くつもりだ。

向かいの森で鶯が鳴いている。

がさがさ音がするのは、ときどき鹿が降りてきて、枯葉踏む音。

春は、生きているだけでしあわせだと思う。鶯、ほんとによく鳴くなあ。

畑に行くと、桜が咲いていた。さくらんぼの木の桜。

まだ苗木だけど、もしかしたら、実がなるか。

イチゴ畑が雑草におおわれる前に、手入れしなければ。

ところで、担任の先生は3月がお誕生日なんだって。それで、25歳になったんだって。、親分には、この1年間とてもお世話になりましたが、若い人がしっかり仕事ができることに、私はいつも驚く。えらいなあと思う。ほんとえらいなあ。

そういえば以前、そういうことを、以前から知ってる年上の友人に言ったら、「おまえがしっかりしなさすぎたんだよ」と言われて、そうだったのかあと思ったけど、そうだなあ。

そういえば、幼稚園のときの先生にもものすごくお世話になって、いまも感謝してるけど、あのとき先生22歳だったし。

……自分が20代のときって、叱られたり呆れられたり、怒らせたり、面倒かけたり、はたくさんあるが、感謝された、ってことは絶対ないもんね。

それはそれとして、それでクラスの子らは、内緒でお誕生会を企画し、プログラムも考えて、親分を驚かせたんだって。こないだ、二分の一成人式のときに、いまの4年生が生まれた頃に流行った曲は「世界で一つだけの花」だった、みたいなことが、調べてあったけど、

それでみんなで「世界で一つだけの花」を親分のために合唱して、息子は、指揮者をしたらしかったのでした。

学年末で、あれこれあれこれもって帰ってくる。

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版画作品がこれ。

庭の片隅の花壇の花、だって。