帰省の話② 四国の新幹線

13日。四国新幹線に乗る。正しくは予土線のホビートレイン。宇和島窪川行の各駅停車一両編成。

出発が3時半くらいなので、それまでの間、父をさそって温泉に行く。パパと息子は併設の温水プールへ。
食堂でなつかしいもの食べた。丸寿司。おからを酢で味付けしたものを魚で巻いている。子どものころはしょっちゅう食卓に載っていた。たぶん母が好きだったのだろう。私と父で食べた。

Cimg6957


ところてんも、昔行商のおじさんが、木の筒から鍋のなかに押し出してくれた頃の味がする。私ところてん大好きだったのに、いつからか好きじゃなくなったのは、スーパーでパックで売っているのは全然味が違うからなのだと、今さら理解する。
温泉のテレビで「花子とアン」を見ていたら、歩くんの亡くなる場面だった。父が、死んだ弟のことを話し出す。父が小学校2年生の冬に、背中におんぶしていた3歳の弟が、背中で小便したのもかまわず、そのまま遊んでいた。そのあと弟は風邪をひき、そのまま肺炎になって死んでしまった。「わしが殺したようなものかもしれん」と言う。だれも父を責めなかったし、あのころ、貧乏人の子だくさんで、病気になっても病院に行くなんてことはなかったのだ。

プールで遊んだあと、電車を待つ間、宇和島駅でカメラもって走り回っていた息子は、新幹線に乗り込むと、ほどなく眠りに落ちていった。

Cimg6996