ひきつづき、丸山薫の詩について。 「朝鮮」という散文詩は昭和12年に発表されている。 「いつ頃か、姫は走っていた。姫のうしろを魔物がけんめいに追っていた。彼女は逃げながら髪に挿した櫛を抜いてほうった。櫛は魔物との間に、突兀(とつこつ)として三…
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