2007-02-07から1日間の記事一覧

一つの鍵が

あれは奇妙に寒い夏だった。真夏でも長袖でいたし、本州の北のほうまで行くと、9月なのに、ときどきはストーブを焚いていた。その夏に、北に住んでいた人が教えてくれたのが、嵯峨信之の詩だった。机の上に詩集が置かれていたので、「何がいい?」と聞いた…