うっかりペネロペ

こんなこと、してる場合でもないなあ、というときに、
こんなことしてしまうなあ。
うっかりペネロペ」というNHK教育あたりに出てくるコアラの子がいて、
「ペネロペほしいの、DVDとにんぎょうと、いるの」
とちびさんが、雑誌の裏側の広告なんか眺めながら言うから、
つくってみた。
使い古しのタオルじょきじょき、ミシンじゃくじゃく。
ちびさん、欲しいものは買うんじゃなくて、工夫して作るんです。

上手にできました。

赤いかばんにレゴなんか入れて、ままごと風にしばらく遊んでいた。

どうすればいいのかなあ、と思うんだが、
ちびさん、叱られていても叱られていると気づかない。
何かに心をとらわれると、名前を呼んでも耳もとで叫んだって、それが自分に言われているとは気づかないというふうで、
(それは私もそうなんだけど、いつか痛い思いをするぞ、と思う)
ふりむかない子をふりむかせようとして、こちらもテンションが高くなる。
「洗濯物を踏んで歩くなっていってるでしょうが!」

ちびさん、私のヒステリーなんかなんでもないらしいのだが、
あいにく私のヒステリーは、ときどきパパを怒らせる。
パパが第九を聴いている最中にヒステリー起こしたのは、
私がうっかりペネロペだわね。

パパは怒るし、パパが怒ると、ちびも泣く。
なんでもないことが、大騒ぎ。
ああ、なんてにぎやかなわが家。