花発多風雨 人生足別離  

朝一番で市民病院に行く。
ちびさんのエコー検診。生後8か月で肥満細胞症(色素性蕁麻疹)と診断されて以来、半年に一度ずつ、去年からは一年に一度ずつエコー検診してもらっている。今のところ問題なし。今回も問題なし。先生、カルテの一番最初に「幼稚園に行きます」とか打ち込んでいるし。
感情が昂ぶると目の下にあらわれるあざやかな赤紫の蕁麻疹(そうでないときも仄かに赤くかさついているのだが)のための薬を出してもらう。

病院の帰りに療育センターに寄って、ドクターの診察の予約を入れる。なんと、担当のドクターは4月から移動で来ない。さばさばした女の先生で話しやすくて好きだったのに。かずみさん一家に会えなくなるのが残念だって先生が言っていたよ、と受付さんが言ってくれる。私たちも残念だ。連休明けに予約を入れて、新しいドクターの名前を覚えて帰る。
申請書そのほか、投函する。

雨で、庭の椿が落ちている。
向かいの森の桜も散りはじめている。

 花発多風雨 人生足別離  

 花に嵐のたとえもあるぞ
 さよならだけが人生だ

井伏鱒二の訳。この時期必ず思い出すなあ。