「ぜったいがっこうにはいかないからね」

昨日、入園式。

前夜ちびさん、布団に入ってから、「ようちえん、いやなの」しくしくしく、と泣く。
今朝は、朝から下痢。着換えさせたばかりのパンツをさっそく汚してくれるが、それでも自発的に▲@トイレができる。すごい。
親たちがばたばた準備をしている間(私はもらった古着をひっくり返して、着れそうなスーツを探したりして)、ちびさん、絵本を出して読んでいる。それがまた、半年ほども本棚にささったまま開いていなかった本を、なんで今朝出すか。

「ぜったいがっこうにはいかないからね」という本。
やってくれるじゃないか、と思う。

チャーリーはお兄さん、ローラは妹、ローラが学校に行かないといいはる話。結局はローラは学校に行ってお友だちもできるんだけどね。
ちびさんがまだ2歳の頃、スーパーで半額で売っていた本。買うつもりはなかったのに、そのころ、テレビのチャーリーとローラの番組が好きだったちびさんが、「チャーリーチャーリー」とスーパーじゅうの人が振り向くような大声で泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて、手に入れた最初の本。
まあね、入園式の日に読むのに、これ以上の本はないと思うよ。

幼稚園に向かう車のなかではお腹が痛くなり、幼稚園で最初にしたことは▲@トイレ。なかなかいい出だしだ。

ちびさんが、いつ逃げ出してもすぐに見つけておいかけられるように、シマシマ模様の上着を着せていたが、なんと式の間じゅう大人しくすわっている。記念写真も逃げ出さずにすわって待っていて、感心だった。
私は絶対追いかけるはめになると覚悟して、タイトスカートははかずにいました。

式のあと、園庭で遊ぶと飛び出していったが、ひとりでしゃがんで地面に絵をかいている。ずーっとかいている。
帰り、忘れものをしたのに気づいて幼稚園に取りにもどったとき、担任の先生とすこし話す。自閉症のことは言ってあるが、療育センターの診察の前に、幼稚園の様子を聞かせてほしいことなどお願いすると、「私も一生懸命勉強します。いろいろ教えてください」と言ってもらったのが、なんかすごくうれしい。

さあてっと、月曜からバス通園です。午後、バスのとまるところまで、一緒に坂道を歩く。だいたい十分ぐらい。