挑戦と応戦 いぬおことわり

気がつくと、家のなかの戸という戸に「いぬおことわり」の貼り紙がしてある。玄関にも貼ってある。
このあたり、犬を飼っている家が多い。3軒に一軒は飼っているのではないだろうか。右隣りも左隣も飼っている。
それで、道を歩けば、必ず2度や3度は犬に鳴かれるのである。
ちびさん、それがこわい。

突然に鳴る音がこわい、のは、犬に限らない。
トイレに近い部屋の時計は、1時間ごとに音楽が鳴るのだが(実際は部屋が暗いので、その部屋を使っていないときには鳴らないのだが)、それもどきどきして苦手なので、トイレに行くときは時間を確かめる。鳴りそうな時間だとしばらく待つ。待ちきれないと、洗濯物が増えるわけだが。

歴史のダイナミズムは挑戦と応戦である、というのはトインビーの理論だったか、犬の鳴き声とか時計の音楽というまわりからの挑戦に対して、ちびさん、けなげに応戦しているではないか。「いぬおことわり」の貼り紙とか、時間を確かめる、とか。
面白いなあ。

工夫して生きなければ。

昨日からプール。着がえもすんなりできたらしい。
驚くことに、金曜日の太鼓の練習は、なんと裸足になってやったらしい。先生が靴下脱がしてくれたらしい。
できるじゃん。
「あー、ぼく、はだしはむりなの」とあんなにぐすぐす泣いていたのは、なんなんでしょうか。

「いぬおことわり」
なんか魔除けの札みたい。