知能テスト/傾向と対策

昨日の午後、療育の診断。
知能テストの結果を聞く。
「いい結果ですよ」と医者さん。
ファイルには、ちょうど2年前に発達検査を受けたときの資料もあって、あのときは、発達指数70のボーダーで、1年ぐらいの遅れを指摘されたのだったけれど「赤ちゃんだった子が、小さい大人になった感じですねえ」。
(言われてみるとたしかに、この2年間の成長ぶりは、めまいがしそうなほどだ。はじめてきたときは3歳半だったが、2歳の子より年下に見えた)
テスト内容はもちろん以前とはちがって、今度は発達指数でなくて知能指数。WISC-3。
全部の項目で平均以上だった。ばらつきもそんなにない。
ただ得意不得意と、いくつかの傾向ははっきりしてきているということで、こまかく説明してくれる。

絵画配列は、自然現象としてこうなるしかないというものはできているが、人為性のある内容は、自然な話の流れでなく、自分はこう並べたいというオリジナルをもってくる。ユニークですねえ、と医者さん。
類似性の把握は、カテゴライズの仕方を聞くのだが、非常に視覚に偏った把握であること。→ものをいろんな面から見ていくような働きかけをしてください。
次のようなことも起こりやすい。たとえば、ジュースとのみものは、ジュース<のみもの と把握してほしいが、ジュース≠のみもの というような把握の仕方になりやすい。(それは私もパパもなりやすい。それで相手の話がときどきすっかりわからなくなったりする。それで言い争いになったりする。)
一度覚えたことの訂正が難しいので、勉強については、最初に正しいことを丁寧に覚えていくように心がけてください。
迷路はよくできていたが、答案を見て笑ってしまった。まっすぐ線をひけばいいものを、なんのこだわりかジグザグでひいてある。

あと気になる点として、筆圧の弱さ、絵や字の乱雑さ。つまり指先の不器用さ。それから体のバランスの不安定さ。あと体力(小学校は予想以上に毎日体力を使うところですよ。)
↑私が小学校に入ったころとよく似ている。

特別支援は通常学級であっても、求めていっていいことなので、教育委員会を通して、学校に連絡とってもらってもいいし(そうすると教師も話を聞く姿勢になります)、自分で直接、学校に相談に行ってもいい。幼稚園の先生が必要なサポートについて話してくれるならそれでもいいですよ。
みんなが気づかない程度の、さりげない配慮が必要で、それがあれば問題なくやっていけるだろうが、それがなければ、つらいかも。というところ。
日程や授業時間の変更などは突然にではなく事前に知らせてもらう。新しいことに取りくむときは、一度に取り組むのが難しいときは、一段階余分のステップをつくってもらう。理解が難しいときは、絵や文字で視覚に働きかける指示をしてもらう、など。
経験値を増やしていくこと。たとえば、先生が時間通りに終わらなかったり、予定通りでないことが起こっても、いろんなことがあるんだよ、という受け止め方を心がけていくこと。
サポートブック(子どもに必要な支援についてまとめたノート)はつくっておくと便利です。

友だち関係は、休み時間に遊ぶ友だち、帰り道の友だち、というふうに、その場その場の友だちがいるというふうでいいですよ。そういうふうになら、無理なく人間関係をつくっていけるでしょう。

ということで、次回は、小学校入学前。
それまでの間に、学校訪問とかはしとかなきゃいけないのだな。

忘れないように書いておこう。
書いといても、忘れるときは忘れるが。



思い出した。小学校5年くらいのときに、学校で知能テストを受けた。結果は知らないが、絵画配列に悩んだ記憶がある。お話の順番は、いろんなことが考えられそうで、で、つまり、一般的にはどうか、ということの理解がないのだ。
ばらばらの絵を組み合わせるパズルみたいな問題では、船が3つのパーツに分かれてばらばらになっていて、たぶんあれは、3つで1隻の船をつくればよかったんだけど、私は船は2隻いると思いこんだ。船Aの船尾のあとに船Bの船首がつながってくる。問題は真ん中の船体は、船Aのものか船Bのものか。すごーく悩んで次にすすめなかった。
迷路は、見本が、点線で書いてあった。それで私も点線で、書きはじめた。これがえっらい時間がかかって、まだ全然すすんでないのに、点線が書けないばっかりに、時間がきてしまった。終わるころになって、先生が、ふつうに直線でいいのだと言ってくれたが、遅いやい。
ちびさんのジグザグのほうが、点線よりははやく書けるな。