運動会

26日土曜日の午前中、幼稚園の運動会。
去年は先生に抱っこされて入場したことを思えば、自分で歩いて運動場に出て行けたのは、すごい。

最初は準備体操。クラスで相棒になっている(年中さんと年長さんのペア、または3人)年長さんのふうちゃんと年中さんのはるちゃんと年長のちびさん、3人並んでいるが、体操しているのはふうちゃんだけで、ちびさんとはるちゃんと、突っ立ったまんまである。
ビデオをまわしていたパパが、「動かんぞ。動画の意味がないぞ」と言う。いや、ほんと。
「だれが踊ってやるもんか、という顔してたねえ」と、療育で一緒だったダイちゃんのママが笑った。ほんとにねえ。

何か手にもつものがあれば、何かはできるみたいで、玉入れはまじめにやっていた。ペットボトル倒しもまじめにやっていた。
これは保護者も参加で、えらいくたびれた。

スカーフをもってダンスをするというのがあったんだが、スカーフをひらひら振っているうちはまだよかった。途中からスカーフを首にまいてダンスをするらしく、隊形移動はしたものの、手ぶらになると、もうなんにもできないのである。
列の後の隅っこで、ちびさんと、やっぱり踊る気のない年中さんのはるちゃんは、音楽もダンスもすっかり忘れて、ふたりでじゃれあって遊んでいる。このふたり、めちゃおもしろい。

リレーは、走った。走る、と言っていいかどうかためらうけど、歩く、よりはたぶん走るに似ていた。去年はひとりで走れなかったから、ひとりで走っただけでもえらいのだ。
3クラス対抗、ちびさんのクラスはぶっちぎりの一番で、半周以上差をつけてバトンを受け取ったんだが、ちびさん、たちまち追いつかれ追い抜かれ、「でもぼく、3ばんめになるまえに、バトンをわたせたんだ」という、前向きの感想はなかなかよろしい。
リレー、後ろの人たちが速くて、クラスは一番にもどれてよかったけど。
ちびさんが走るのは、なんというか、走る、というんでなくて、ふわふわ移動している、という感じ。ふわふわ。

「あああ、走るのもママそっくり」とパパが絶望の声をあげる。母も子も、歩き方も走り方もふらふらふらふらしていて、見ていられないんだそうだ。
私はかけっこは、最後から一番、にしかなったことがない。

太鼓は頑張った。練習のとき、靴下を脱ぐのはいやだとしくしく泣いていたのが、しっかり裸足で立っていた。正しく太鼓叩きながら、よそ見する余裕まである。なんであんなによそ見してたの、ときいたら「ほかのひとたちが、たたくのを見たかったんだ」って。
演奏者とギャラリーの両方になりたかったらしい。

最後、おかあさんやおとうさんと一緒に踊る。だが、母も子も踊る気がないというか、ふりを覚えられないので、何していいかわかんないのだ。ええ、母も子も。手をつないで並んでぼんやり突っ立ってました。

ちびさん、でもきみはがんばったよ。ほんと。