Merry Christmas - 星ヶ丘ゆき

冬休み初日、２１日は地域の子ども会のクリスマス会。
息子、ひとりで行くのはいやだと朝になってぐずるが、私はついていくのがいや。しょうがないので途中まで送っていく。
でもあとで行ってみたら、楽しそうに工作したりゲームしたりしていたよ。行けるじゃん。ひとりで。
Ｓちゃんのお母さんがフィリピンの人で、クリスマスのお祝いに、子どもたちみんなにフルーツサラダをつくってきてくれていた。

なつかしいっ。

いつだったか、パアラランの学芸会のときに、私たちに出してくれる料理を、レティ先生と娘のジンジンとがつくっていて、それがこれだった。チーズはたくさんいれたほうがいいとか、いや、あんまり入れると味がかわってよくないとか、言いながらつくっていた。
Ｓちゃんママにレシピ教えてもらった。

それから、山口の義父母さんちへ行く。中国自動車道は、雪景色。

夜、歯磨きいい加減にして、叱られた息子が、何を思いついたか、言われたことのおうむ返しをはじめる。
「真似すんな」って言うと、「真似すんな」って言う。

頭をぺしって叩いたら、どうするかと思っていたら、自分の頭をぺしって叩くのが、かわいかった。
それでも、おうむ返しをやめないので、

「ぼくはママのいいなりになるよ」って私が言ったら、

一瞬絶句して、それから、
「彼女はマーマ、ぼくは言いなり、フッフー♪

彼女はマーマ、ぼくは言いなり、フッフー♪」と歌いはじめた。

男の子ってへん。

息子はおじいちゃんとパパと門司の鉄道博物館かな、なんかそんなとこへ遊びに行って、私はおばあちゃんと留守番して、冬休みの帰省もつつがなく終えて、お家にもどってきた。

で、クリスマスなので、ケーキがいるっていう。

台所がさごそ探したら、フルーツ缶がいくつもあったので、息子と一緒にケーキとフルーツサラダつくった。鶏の唐揚げもつくった。
ケーキはいっしゅんで消えた。唐揚げももうない。フルーツサラダは、たくさんつくったので、まだ残ってる。教えてもらったレシピ。
フルーツ缶。コンデンスミルク。アイスクリーム。チーズ。これらを混ぜ合わせて、冷凍する。分量は適当。

息子は、チーズがいまいちあってないけどまあまあという。パパはあずきアイスの味がすると言ってよろこんで食べた。

フィリピンで食べたのが、おいしかった、と私は思う。これは何だかちがうと思う。
何かちがうが、何がちがうかよくわからないので、まあいいや、ということにする。

息子、学校のクラブで、パソコンでつくったクリスマスカードをくれるが、メリークリスマスの綴りがまちがっているので、訂正させた。この人は漢字も英語の綴りも、よくわからなくても、書いてしまうのである。思わずだまされそうになる。

Merry Christmasだよ。tがいるんだ。キリストの十字架。