拾ったり、売ったり。

昨日は大阪。
子どもは、パパと交通科学博物館に行って、とても楽しかったらしい。
私は私で、楽しんだ。遊んでくれたみなさん、ありがとう。

大阪駅で、なんのキャラクターかわかんないんだけど、へんなマスコット人形拾った。ポケットに入れてそのまま、もってかえったら、「これはワンピースのキャラクターだ。落とした子は泣いてるぞ」とパパに言われた。
もしかしたらそうかも。

これまでも、いろんなもの、拾ってるんだが。
東京のどっかの駅でひろった赤いスカートをはいたクマさんとか。

最近さっぱり拾わないのが、お金。自動販売機のお釣りをとるのに、余分なお釣りまでやってくる、なんてことがさっぱりない。

不景気なんだ。

なのに、私はコピーとって、お釣りの10円、忘れて帰ってる。
取りに行こうにも、ここからもよりのコンビニまでひとりで行くにはバスにのって4つぐらい向こうの停留所、バスは20分~1時間に1本。
車なら5分か10分だけど、10円のために、わざわざ車出してって、言うのもいや。

「落とした子は泣いてるぞ」
たしかにそうだ。私は忘れた10円がくやしい。
でも誰か拾った人が、一瞬ラッキーと思うかもしれないから、まあいいか、と思うことにする。

☆☆

今日は広島で、NGOまつり。パアララン支援の店出ししてもらっているのだった。世界の民芸品コーナー、みたいなところで、民芸品と呼ぶのはためらわれるけど、フィリピンのゴミ山からきたリサイクル製品たち。

よく売れていた。単価が安いから、金額的にはたいしたことはないんだけど、売れると楽しい。夏に行ったとき、トランクひとつぶん、ずるずるひきずって帰ったかいがあった。ジュースパックのリサイクルバッグ。ショルダーバッグとかポーチとかコインケースとか。

夏に行ったときは、何年ぶりにゴミの山にのぼって、ゴミのなかからジュースパックを拾ってみたりしたけど、それをたらいで洗う現場、洗って干したジュースパックを工場に売りにいくところ、工場で、ミシンでせっせと縫っているところ、ひととおり見てくると、一枚のジュースパックのしわにも、長い長い旅のものがたりがあるんだな。
で、その長い長い旅のものがたりを、かなりはしょりながら、通りがかったひとに話しては売りつけているんだった。
買ってくれたみなさん、ありがとう。

フィリピンからの留学生だという女の子が、「私の国の子どもたちのためにありがとうございます」って言って、次々客を連れてきてくれて、説明までしてくれて、ボランティアひとり確保。
帰国したら訊ねてくれるって。パアラランに友だちが増えた。

私の国の子どもたち。
彼女の言う「私の国」っていう言葉はあたたかかった。