野獣派つづき

担任の先生から電話。

子どもが学校でパンツを脱がされたことについては、犯人4人(もうひとり5番女子も)を叱ってくれて、みんなあやまってくれたそうです。それで、ぼくに近づかないでほしい、とうちの子が言ったので、近づかないようにすると言ってくれたらしい。
(なんか、ストーカーみたいだな。でも実際そうだな)
6番女子は、ほかにもいろいろ言ったりしたりしたこともあやまってくれたらしい。ふむ、悪いことしたとは思ってるのか。
でも、女の子たちも言い分があるらしく、
32番は、絵をかいているのを見ていたら、うちの子が、ノートにひどいことを書いていて、それで傷ついた、らしい。
お母さんに言う、って言ったのも気に入らないらしい。

それは、話して伝わらないときには、紙に書くとか、工夫するんだよ、って私が言ったんです。
とにかく6番が持ち物のことなどもひとつひとつうるさく言ってくるけど、それは私がもたせたもので、子どもは対応できない、だからぼくのお母さんと話してと言え、と私が言ったんです。

こういう場面で、犯人に理由をきくな。
と思うけど、若い独身の男の先生なんだな。

野獣派女子どもが、だって、この子がこうだからああだからと、いかにも自分が傷つけられましたという顔をして話しているのが目に見えるようで、うんざり。

なので、言う。
たとえば話しかけられたときに、言葉の内容だけではなくて、その場の雰囲気とか、相手の気持ちとか、そういうことも含めて、人は情報を受け取って対応すると思うんですけど、うちの子は、言葉はわかっても、気持ちの部分の理解が難しいんです。
なぜ、こんなことを聞かれるのか、それでからかわれるのか、理解できない。まして、女の子の感情なんてわかりません。
からまれてもどう対応していいか、わからないわけです。
なんにしても、好きでもない子に、こんなにまとわりつかれたら、うっとうしいです。

ここのところ忙しくて休み時間に教室にいられなくて、目が届かなくて申し訳ない、とにかく、いちいち報告してください、と言ってもらったので、いちいち報告します。



電話をきったころに子どもが帰ってくる。
連絡帳にもいま電話もらったような内容が書いてある。
子どもが言うには、ほんの今朝方も、6番は、ボカス(殴る、という意味らしい)と言って頭を叩いたらしい。
先生に叱られた2時間目のあとからは、何もなかったらしい。
それで、ノートにどんなひどいことを書いたの、って聞いたら、
「ずっと前に、絵をかいているのをじゃまされたから「じゃまするな」って書いてしまいました」って言う。
ほかには?
「それだけです」
それだけ?

連絡帳に書く。

「じゃまするな」と書かれて、それをひどいと思ったのは、女子の感情論だと思いますが、はっきり言って、そんなのにつきあっていられないと思います。(女子の感情はやっかいだという意味です。注意しようね、と子どもには言いました。)
どんな理由があろうとあるまいと、暴力暴言はいけないということを、徹底していただけると助かります。

と、書いている傍らで、「ぼくより、あの子たちのほうがずっとひどいと思うよ、毎日何か言ったりしたりしてくるんだもん」と子どもは言っている。
ので、それも書く。

いじめやすいから、いじめただけ、と私には見えますけど。