7月のデート♪

早朝、大雨。どうしようかと思っていたら、パパが送っていってやるという。
ので、もうすこし寝る。
出かけるころには小降りだったが、いまから電車を乗り継いでいくのもたいへんなので、送ってってもらう。映画館まで。
そこで別れて、私と子どもはごはん食べて、映画見て、というデートの予定だったが、映画の上映時間が変わっている。
土日は変更になることが多いんです、って言う。
昼間のがなくなって夕方から。
えええ。
予定変更。
とりあえず3人でごはんを食べる。子ども、ぼくとママのデートなのに、なんでパパがいるの、と不満そうだが、いいのいいの、パパのおごりだから。

映画の時間まで、平和公園の資料館に行くことにする。
子どもが行きたがっていたのだ。こないだ、学校で平和学習などあったからそのせいか、と思ったら、そうじゃなくて、資料館にある広島市の街のジオラマを見たいのだった。
パパに送ってってもらって、平和公園で別れた。
子ども、噴水の前で写真を撮ると言い、カメラを向けると、「飛ぶかたち」のポーズする。モニュメントのつもりらしい。


さて資料館。Img_4836 
子ども、原爆投下前と原爆投下後の街の、全部で3つあるジオラマの前で動かない。
「アメリカはむちゃをやりすぎだよ」
とか言いながら、何がそんなに面白いのか、まわりをくるくるまわりながら、ひたすら眺めていた。


売店で、原爆ドームの置物を欲しがるが、それをまた、野球盤や段ボールのビルや線路や毛布などと一緒にそこらじゅうにならべて、ジオラマを再現しようという企みがみえみえであるし、安くないので却下。どうしても欲しかったら、また今度、お小遣い貯めてから来よう。かわりに、それの半額ほどの、「走れ! ひばく電車」という絵本買ってやって、子どもをそこから引き剥がした。

子ども、ジオラマ見たら満足みたいで、最後の、原爆の子のコーナーの折り鶴とかは、私が呼び止めても、「あ、鶴ね」とそっけなくゆきすぎたが、
廊下に出ると、目ざとく署名用紙見つけて、核兵器廃絶のだが、
「ぼく、署名する」
と、署名していた。つられて私も署名する。


特別展は、基町の変遷。こないだ取り壊された旧野球場の椅子が展示してあって、それにすわって喜んでいた。

かれこれ2時間ほども、資料館にいた。そのほとんどを街のジオラマと地図とを眺めてたわけだが。ほんとに好きなんだろうなあ。地図とジオラマ

パパと合流して再び映画館へ。
大人ひとり1800円だが、夫婦の片方が50歳以上だと夫婦ふたりで2000円になると知って、それじゃあ、パパも一緒に見ようよう、と私が誘ったのだが、子ども、
「どうしてパパは、ぼくとママのロマンスをじゃまするの」
と涙目である。
資料館はふたりで行ったからいいでしょ。映画館はパパと離れた席にすわればいいんだよ。それに、パパと一緒なら、パパのおごり。

パパと離れてすわる、で納得したらしい。ポップコーンとコーラ抱えて、いざ。パパ、後ろの席にいるので、ときどきポップコーン分けてあげる。


グスコーブドリの伝記
私が見たかったんだよね。
ますむらひろしの、猫のキャラクターの。
いや、よかった。
ブドリが夢のなかで、おばけの街に迷い込んで、そこで妹を探す場面があるのだが、ちょっと鳥肌たった。
というのは、私が幼稚園のときに見て、忘れられない怖い夢が、こういうおばけがたくさんいる街の通りを母さんと歩いていて、そしたら母さんがおばけにつれられてはしごをのぼっていなくなっちゃって、私は、お母さんお母さんって、おばけ通りで泣いてるんだけど、それが、目の前に再現されたみたいで。あの見せ物小屋の雰囲気は、子どものころに住んでた家の近くにあった、ポルノ映画館のあたりの雰囲気に似ていた。
もっとも画面はカラー。私の夢の記憶は白黒、だけど。
ああ、なんかもう、なつかしすぎるおばけたち。

イーハトーブの街の様子が、変わったかたちの建物や、乗り物がたくさん出て来て、子どもも楽しめたみたいでよかった。

という、7月のデート♪