アメリカの心の歌 14

「アメリカの心の歌」(長田弘)の最後の章はボブ・ディラン

チャント、ヒム、アンセム

Bob Dylan - the times they are a-changing
http://www.youtube.com/watch?v=cLPlATKEdtM

Bob Dylan - Like A Rolling Stone (ORIGINAL)
http://www.youtube.com/watch?v=hk3mAX5xdxo

Bob Dylan - Desolation Row (Reversed)
http://www.youtube.com/watch?v=XuxWYEw4prQ

「完璧をめざすことを、ぼく(主語である「ぼく」は小文字のiだった)はやめたのだ」「一つの歌は一つの歌として、それだけで歩いてゆける。ぼくは歌をつくる人と言われるけれど、詩というのはそれ自体がはだかの人格なのだ」(ボブ・ディラン

「かつてのヨーロッパ中世の宗教歌のように、日々のDignity(威厳、品位、落ち着き)を多声的に体言してきたのが、わたしの思うにディランの歌だった。」「歌はディランにとって、どこか遠くにあるものなのでなく、いまここに目の前にあるもの。遠くのダムに大量にプールされる水でなく、あたかも毎日の水くみ仕事のような、桶に何度でも柄杓で掬う水のようなもの。日を共にする多くの人を前にして、古い歌を日々に新しくうたう姿勢、何度でも水を汲むという生きる態度にこそ、ディランという歌うたいの本質的な意味がある。ザ・ビートルズが歌のしなやかさをのこしたとすれば、ディランが刻んできたのは歌のタフさだ。」(長田弘

bob dylan - dignity
http://www.youtube.com/watch?v=B1pNEhVcumU


☆☆

読み終えた。というか、なんだかたくさん聞いたぞ、というか。面白かった。

「晴朗なDignity」という言葉が、心に残った本でした。



朝、玄関を出ると、向かいの森の紅葉が胸にしみる。もうだいぶん、散っているけど。

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