鹿子とWくん

今日の馬野鹿子はどうだった? 
って息子に聞いたら、「今日は2回言った」って言う。
鹿子は毎日息子を呼び捨てにして「ばーか」って言うんだって。
「3回目は、また言うかなという場面だったんだけど、言わないで、なぜか、ヤッホー、って言った」
というので大笑い。ヤッホーのほうがいいよ、鹿子。
連絡帳のすみに、正の字で、鹿子に「ばか」といわれた数を記録している。25回になったら先生に言うんだって言う。
ふうむ、25回もがまんするのか。


5年生のときに同じクラスだった仲良しのWくんの話がへんだ。Wくんが化学記号の話なんかするせいで、息子もなんか本を読んで、水平のリーベはぼくの船、とか言っていたんだが、Wくんは、化学の実験もするらしい。いろんな薬品をまぜあわせて、毒薬とかできるらしい。
ほんとの話か空想の話かわからないが、息子はほんとの話と思っている。それで、ぼくもなにかやりたい、と言う。なにか混ぜ合わせてつくりたい、って言う。何かない?って言う。
何かない?って、何をしたいんだよ。
んーとね。酢と油ならある、混ぜ合わせたらドレッシングができる。タンサンと酢を混ぜ合わせたら、いい洗剤ができるかもしれない。
やってみたいそうである。

心配なのは、家で毒薬つくるような、水銀とかヒ素とか使うような実験をしてるっていうWくんの話を、息子はふつうに信じてるってことだ。修行したら空が飛べるよって言われたら、ふらふらついてゆきそうだよ。