生きのびることについて

広島の高校受験のこと、まわりのお母さんたちの話を聞いても、なんだかよくわからないので、調べてみたんだけど。
内申の比率、高すぎないかな。それで、1年2年次も含めてって、きついな。
思春期で、心身の調子を崩しやすい頃に、3年間ずっと好成績を維持するって大変だと思うんだけど。
この、ゆるされない感じは、しんどくないか。

Yくんのお母さんが、公立しか行かせられないけど、この子は行ける高校があるのかしらと言っていて、彼みたいに頭のいい子はめったにいないので、当然トップの高校だよと私は思うのに、なぜそんなに悲観的になるのだろうと不思議だったけど、そうか、内申か。
たとえば、いじめや学級崩壊のために、登校できなくなったら、授業が受けられない。いまの小学校がそのままもちあがった中学が、突然いい学校になるとも思えないし、あの学級崩壊状態がつづいた場合、Yくんが中学に通いつづけられるかは、不安。それで内申で点がとれなければ、行ける高校は限られてくるし、たぶんそこには、Yくんからすれば、つきあいたくないような連中が集ってしまう。……なんか悔しい。
もしも、そんなに内申を重視するのなら、公立の小中学校は学習環境を保障しなければいけないはずだよ。いじめがあったり非行があったり学級崩壊があったりしてはいけないんだけど。

中3生自殺の事件は、なぜこんなに、幾重にも過ちの連鎖がつづいたのかと不気味だけど、でも絶対に悪いのは推薦の基準を変えたことだ。1年次の非行なんて、取沙汰してはいけないに決まってる。12歳や13歳なのに。推薦なら推薦の明快な基準を教育委員会が示していないとしたら信じられないし、それは親にも生徒にも共有されるべきで、もしも3年間の非行歴を問うなら、入学時に説明すべきで、3年の受験直前になって言い出すのは、どう考えたって卑怯だし非道だ。しかも冤罪。
広島県生徒指導集中対策プロジェクト事業の対象校だったから、間違ってはりきったのかな。大人だって間違うことはあるけど、間違っていけないことを間違ったら、取り返しつかないことになったら、それは罪に問われるべきじゃないだろうか。

親からすれば、教師は子どもの応援団だと思わなければ、学校に子どもを預けるなんてできないんだけれど、
学校は、管理、選別の心だったんだと思う。

どう生きのびるか。息子が中学受験すると言い出したときは、何のことかという感じだったけど、今の小学校が連続したような中学校で、あと3年も過ごさせるのはかわいそうな気はした。
息子は息子なりに、自分がどうやって生きのびるかを、考えたんだと思う。
その息子は先週から微熱。原因は、連日の卒業式の練習。毎日何時間も寒い体育館で練習している。騒いだりふざけたりがとまらないから、先生たちが連日怒鳴り続けてる。そのなかにいるのが、そろそろ限界っぽい。
「これ以上、ぼくにどうがんばれって言うんだよっ!!」
と、怒っていた。
昨日はわりと熱が出て、おじいちゃんが来たけど、お出かけするのはやめた。今朝は熱も下がったので、クラスの子らふたりほど遊びに来て、ゲーム三昧。
小学校に通うのもあと4日。