間違い探しと電磁波

懇談会の日なので、朝、学校に行く。廊下で本読みながら、順番を待っていると、お母さんたちの話し声。「このクラス、授業おくれてるのよね。なんでおくれるのかね」「夏休みの宿題にまだ習ってない漢字とか出てくるんじゃないの。どこまでやってるのか、きかないと」
子どもらうるさいから、授業がすすまないんだと思いますよ、と思ったが、言わない。こういうとき本っていい。話しかけられないし、話に加わらなくていいし。
中学高校の頃もそうだったなあ、と思い出した。本を読んでれば、休み時間は苦しくない。女の子たちの会話に加わらなくてすむ、と気づいてから、どこへ行くにも、読んでも読まなくても何かしら本を持ち歩く癖はついた。

で、順番が来て、算数も国語も100点とか98点とかのテスト渡される。お勉強のほうは問題ないそうで。クラスがうるさいので、たいへんかもしれません、って気遣ってくれる。耳栓は最近は使わずにがまんできるみたいだけど、持っていないと不安なようなので、当分持たせます、ということにする。
席はまた一番前にもどしてもらっている。こないだのふざけ具合を考えれば、一番前が正解と思うわ。

こちらからは、最近、何人かの子らに、ロッカーからランドセルを床に落とされる、と子どもが言っていたので、夏休みあけてもつづくようだったら注意してください、ということと、夏休みの登校日の平和学習がこわいというので、まだ低学年だし、休ませます、ということをお願いして帰る。

さて、家に帰ってから、もらったテストを見てみたら、なんかへん。何がへんかよくわからないけど、何かへん。
しばらく眺めてわかった。漢字、間違ってるのに○もらってる。「国」の玉が、、が一個多くて、金みたいになってるし、「弟」の上が突き出ているし、ほんとは全然100点じゃない。
なんか、まちがいさがしみたい。んー、フリーズ先生、だまされたんだな。

ほめるの、やめた。ひどいじゃないか、先生だまして。



近所のおばあさんが、入院していたらしいけど、もう退院して元気らしい。
とは聞いていたが、なんで入院していたか、という詳しい話を夜聞いた。
春頃から調子が悪くて、病院に行ったら、脳に腫瘍ができていた。携帯電話の電磁波が原因ですよと、医者に言われた。13年間ずっと右耳で携帯電話を使っていたせいで、右耳の上に腫瘍ができた。
それで家族呼んで、ものすごくたくさんの同意書にサインしてもらって、入院、手術して、もしかしたら言語障害、運動障害がのこるだろうと言われたけれど、幸い後遺症は何もなく、思ったよりも早く退院できた、ということだった。
退院して、さっそく電話会社に電話かけて、どうして売るときに、注意を喚起しないのかと、文句言ったわよ、って言っていた。

私も何度も、ケータイもったほうがいいのではないかと説得されて、電器屋に連れてゆかれたりはしたんだが、どうしてもこわくて、さわる気にならない、家で、パパのケータイが鳴ってても、「鳴ってるよー」って叫ぶことはできるけど、さわるのはこわい、のでしたが、脳腫瘍だって、そんな話きいたら、ますます恐い。
ケータイいらない。やっぱりいらない。

携帯電話を使うみなさん、気をつけて。