(パアラランの近況) もうすぐクリスマス

知らないって、言ってしまったっていいよ。
関係ないって、言ったっていい。
それは自由だよ。
でもいま、ここで、ゴミを拾って暮らしている子どもたちを見てしまって、
その子どもたちのための学校が、危機的状況にあることを、見てしまって聞いてしまって知ってしまったんなら、
ここの子どもたちの幸福に、責任を感じる生き方を、選んでもいいんじゃないか。

というふうなことを、昔、言った記憶がある。
そう、学生たちに言ったのだ。
そんな恥ずかしいこと、よく言ったなと、思うんだけど、追いつめられたら、何でも言ってしまうもんだ。すると真に受けてくれた学生たちもいて、おかげで、パアラランは、あの危機を乗り越えて、いまもつづいている。

あのとき(忘れない。1995年だ。)パアララン・パンタオ、まったくお金がなくなって、どこからも支援が途絶えて、潰れそうで、何がどうなっているのか、何をどうすればいいのか、皆目見当もつかなくて、レティ先生の疲労を間近に見ているのが、ただもう胸が痛かった。
どうしていいかわからないから、日本の留学生とか夏休みにフィリピンに来ている学生とか、来てください、通ってくださいって、呼び込みした。日本に帰ってからは、手当たり次第、お金くださいって言ってまわったんだけど、たぶん、私がお腹がすいてて、お金を欲しがったと思った人もいたと思うな。お金くれながら、あそこにラーメン屋があるよって、教えてくれた人もいたもん。安くてうまいよって。

で、あれ以来、なんにも言わなくても、パアラランにつながってくれる学生たちが、毎年毎年いてくれるのが、ほんとに奇跡のように不思議なんだけれど、フィリピン大学の太田(伸)くんから近況報告が届きました。

☆☆

「クリスマスパーティは、12月18日(土)にエラプの公共スポーツセンター(去年と同じ場所)で開かれます。

給食ですが、未だにどこからも支援がないそうです。なんとかまかなっている、とは話していましたが・・・

子どもたちは、今クリスマスパーティに向けて、歌とダンスの準備をしています。昨日も午後の授業を半分使って練習をしていました。

高学年の子どもたちを教えているリチャード先生ですが、先週から、家庭のほうに問題が発生し、パアララン・パンタオに来られなくなっているそうです。
詳しい理由までは聞いていませんが、どうやら彼のご両親が、彼がパアララン・パンタオで教えるのに賛成ではないみたいです。
幸いといっていいのかどうかわかりませんが、昨日はジェラルドしか高学年の生徒がいなかったので、フェル先生が自分のクラスを見ながら、彼の勉強も見ていました。

また、レティ先生によると、学校裏手にあるゴミ山が、また少し大きくなってきたとのことでした。どのような種類のゴミが積まれているのかわかりませんが、「最近はにおいもきつくなってきたんだ」と話していました。」

☆☆

クリスマス・パーティ前に、先生たちのボーナス分も含めて、送金の予定です。給食費が、どっからか出てこないかなあ。
これから、クリスマスシーズン、一番過ごしやすくて、楽しい季節です。

パアララン・パンタオのホームページ、11月1日から移転しています。
新しいホームページはこちら。
http://www.fureai-ch.ne.jp/payatas/

でも内容は新しくなってない。今年のニュースレターまだUPできてないし、ブログも全然更新できてない。2007年以降4年間の記録が空白、というのはまずいな。がんばって書こう。メモをとっているノートはどこかにあるんだ。どこにあるかを探さなきゃ。探すために片づけなきゃ。
どこから片づけ始めればいいか、わからない。
その前に、冬支度しなきゃ。その前に掃除しなきゃ。

あ、子どもたちの給食費
パアラランへの支援はこちら。

郵便振替 00110-9-579521
名称 パヤタス・オープンメンバー

今ならもれなく、開校20年記念のかわいいクリアファイルつき(なくなったらごめん)。それから子どもたちの絵のカレンダーつき(これはこれから、うちのプリンター働かせてつくる。スポンサーのみなさん、待っててください。……って言ってしまって大丈夫だろうか)。お返事おくれぎみですが、ご容赦ください。