あれから10年

あれから10年たちましたね、という年賀状の文面に、ふるえたんですけれども。
子どもたちが療育で一緒だったお母さん。ほんとにあれから10年だわ。
いーや、信じられない。たった昨日のことみたい。
いまはほんの数人と年賀のやりとりが続いているだけなんだけれども。

今朝、また別のひとりから電話。何年ぶりかしら。
新聞に載ってるの、見たよって。
息子の作文の賞のことのようでした。
それからすこしおしゃべり。
彼女の息子は、一年下だから、いま6年生。中学受験するっていう。でも地元の小学校は無理だと判断して、私立の一貫校に通わせていたはず、受験しなくても上にあがれるんじゃないの、ってきいたら、先生との関係で傷ついてしまって、あの学校にいるのは耐えられない、と言い出したらしいのだった。
地元の公立中学の騒々しさのなかでやっていけるとも思えないから、どっか受験させなきゃいけない。インフルエンザとかもらってきたら困るから、受験が終わるまで学校には行かない。
それでしばらく中学受験の話。
うちの子は、同級生にいじめられたり、クラスが騒がしいのがいやで地元中学には行かないと言ったのだが、
「それはアスペルガーと関係がある?」ときかれる。あると思うよ。
「うちも、それがある気がする」
うまく言葉にならないけれども、あれこれと難しい。
受験終わって落ち着いたら、お茶しようかな。

電話貰わなかったら、知らないままだった。新聞買ってくる。
「絶対ありえない、絶対おかしい」と息子は自分で言っている。「ふざけてるよ。あれはせいぜい佳作だよ、特選なんておかしいよ」となぜか審査員目線。
作文は後日載るんだが、「載るとわかってたら、もっとちゃんと書いたよ」だって。夏休みの宿題で、本人は書いたことも忘れていた。

私は、写真がかわいくないので不満だ。学校で撮った生徒手帳の写真を転載、ふつうに不機嫌な写真だけど。
これ、おじいちゃんに見せたら、また心配するんじゃないかな。孫は何を怒ってるのか、何が不満なのかって、
でもコピーとったら、すこしぼけて、いい感じにおだやかな表情になったので、ちょっとほっとする。