星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

綿菓子のような

息子が理科のノートを開きながら、ママ、インタビューするよ、と言う。それで思い出した。今度、ぼくが生まれたころの話を聞くからねって言っていて、それで絵日記ひっぱりだしたんだよ。

「妊娠がわかったとき、どう思った?」
マジ? って思った。するとノートに書いている。「マジ?って思った」
それから、度胸のある子だな、と思った。
その度胸に感心しつづけていたと思うよね。生まれる前も生まれたあともずっと。
ここに生まれる? ほんとに? こんな地球に? しかも私がお母さんだよ。私ならやだよ。(ということは言わずにおく)
「性別がわかったのはいつ?」
エコーでわからなかったから生まれたとき。でも、ママの夢に出てきたとき、男の子だったから、男の子だとママはわかってた。
「夢に出てきたの?」
出てきた。スクリーンいっぱいに赤ちゃんの顔が浮かんで、びっくりして、それで病院に行ったら妊娠していた。
「動いた?」「生まれるとき、どうだった?」とか、質問がつづく。記録のとおりに答えてやる。「そうか、10時間もお腹痛かったのか。ごめんなさいね」だって。

生まれるっていうのはさ、それだけで、ものすごく勇気のいることだと思うよ。きみは生まれてきたんだから、それはもうそれだけで、ものすごく勇気があるってことだよ。すごいよ。

息子、前髪が伸びているのが目にささりそう。散髪屋に行くと2000円いる。1000円カット(いま1100円?)は首筋でガーガーやられる音がきらいで行けない。前髪だけでも切れば、散髪屋に行かなくてももうすこし持つ、と思うので、切ってやると、息子が、切り過ぎだとブーブー文句言う。
「もうっ。ママの散髪は三流だよ。それ以下だよ。戦争中じゃないんだから」。
私まだ切りたいけど、逃げられてしまった。

なんか、切り足りないので、自分の髪切った。10月にフィリピンで切って(散髪代125円ぐらい)以来、もさもさと伸びていたので、適当にざくざくと。

息子が赤ちゃんのとき、抱っこすると鼻先にやわらかい髪がゆれるのが、おまつりのときの綿菓子のようだったのを思い出した。あれはほんとにどきどきして、うっとりして、夢のようだった。

  鼻先にかすかにふれる綿菓子のような子どもの髪 ゆめ きおく                                                                                  (かずみ)