黒いワシ


 子どもとの遊びはとりとめがない。庭でコマをまわし(私がまわすのを見ている)、ペットボトルでつくった風車がまわるのをみて喜び、家の中では部屋や台所、あちこちに車やスペースシャトルを配備して、ブッブー、シッシッポ、ピーポー、ウーウーウー。
  「ぐりとぐら」の絵本を3回読まされる。「はらぺこあおむし」は5回。最近お気に入りのプーさんのアルファベットボードの電池がきれる。ひらがなの積み木に、「ろ」ろけっとの絵を見つけて興奮している。なぜか気に入ったらしい私の新しい帽子をかぶって、いないいないばあをする。それから、だっことおんぶとでんぐりがえり。

 ちなみに、「日本限定販売」と書いてある「ひらがなつみき」は中国製。田舎から都会の工場に働きに来た中国の女の子たちに、日本語を教えてもらうのだと思うと、なんか不思議な感じ。

 とても久しぶりにバルバラのCDをかけた。「黒いワシ/バルバラ・コレクション」。

「さあ、鳥よ 私を連れて行ってちょうだい
昔の国に一緒に戻りましょう
昔のように 子どもの夢のように
体を震わせながら
星を集めましょう  星を

昔のように 子どもの夢のように
昔のように 白い雲の上で 
昔のように 太陽を明るくし
雨を降らせる人になり
素敵なことを一緒にしましょう」
    (黒いワシ)から

 太陽を明るくし、雨を降らせる人になり、素敵なことを一緒にしましょう。そんな歌詞だったなんて、今まで気づかなかった。きっとほかのところに目がとまっていたのだ。そうだね。素敵なことを一緒にしましょう。