なんさい?

 「なんさい?」ときかれると、子どもは元気よく「2さーい」と答える。そのとき指を出すのだが、それがひとさし指を一本突き出すだけ。それで訊いたほうは一瞬とまどった顔をする。春に、名前と歳を教えたときに、ピースのかたちがどうしてもできなかったので、親指とひとさし指をたてて、2歳、と教えたのだが、親指はいつのまにか折っていて、いまや、一本指を突き出して「2さーい」というのだった。
 子どもは、来月3歳になる。「2さーい」を「3さーい」に切り替えねばならないが、そのまえに、そろそろピースもできるんではないかと、教えてみた。………できない。
 いっしょうけんめい指をくねくねさせているのは見ていて楽しいが、むずかしいみたいである。このぶんでは2歳の指のかたちができないままに、3歳になりそうだ。3本指はもちろんできない。
 
 くま せみ きんぎょ もも らいおん ねこ れもん さかな ろけっと おわり
 (上、子どもが打ちました。少し手伝ったけどね。)