くりくりまうすのつりー

 いまにも降り出しそうな空模様にも関わらず、そして実際、小雨に降られたのだが、昨日の午前中は、近くの運動公園で「秋」の催しがあり、地元の野球選手をまねいての、少年野球教室と、園芸店主催の草花教室。
 家族で草花教室に行ってきた。無料で花とプランターがもらえるというので、予約しておいたのだ。軍手にスコップに粗品のタオルまでついているサービスのよさで、ほんの1時間弱だったけれど、葉牡丹やパンジーを選んで並べて、子どもと一緒に土いじりしていたら、雨の降り出した空模様とは逆に、気持ちはとっても晴れ晴れとした。
 
 午後は、クリスマスツリーをつくって遊んだ。ツリーといっても、廃品利用。この家は冬の防寒対策にエアクッションが欠かせない。すきとおっていてぷちぷちつぶせるやつ。10メートル単位で買っているのだが、それを窓や壁に貼って、隙間風を防ぐのだ。その切れ端の、小さくて使えないから、捨てるつもりのものを、子どもが欲しがり、床に並べて駐車場や線路にみたてて遊んでいたが、それを見ていて、思いついた。
 エアクッションを細長く切りそろえて、なかに色紙を小さく切ったのを入れて巻いて、カッパ巻きのような小さな筒状のものをたくさんつくる。サランラップの芯を幹の中心にして、ツリーのかたちになるように小さな筒を貼り付けると、いろんな色がきらきらする感じの、思いのほかにきれいな、クリスマスツリーができた。子どもにはさみを持たせるのは、こわかったが、いいかげんに切ってもなんとかなるもんだし、久しぶりの工作が楽しかった。
 「くりくりまうすのつりー、つくったねえ」と子どもが言う。つくったねえ。