ふきのとう

 天気もいいので、昨日の午後は庭の片付けをしていた。落ち葉や枯れ枝を玄関横に積み上げたままにしておいたのを袋に詰めて、ついでに庭の土も掘り起こして肥料をまいてやった。鉢植えの紅梅が咲いたし、庭の白梅もつぼみがふくらんでいるし、枯れていたはずの紅梅も、去年よりもつぼみをつけていて、すっかり蘇生する気だ。つばきも4つばかりつぼみをつけているし、クリスマスローズも咲きはじめた。もうじき沈丁花も咲くだろう。狭くて日当たりの悪い庭なのに、みんなそれなりにけなげに頑張っている。マウンテンミントという草は、この日当たりの悪さが気に入ったらしく、どくだみと勢力争いをする格好で、冬も枯れずにいて、すずしい匂いをさせている。
 それから、きっともう出ているだろうと思って、近くの空き地に探しに行ったら、出ていた出ていた、ふきのとう。7つばかり摘んで帰る。かたちのいいのはてんぷらにして、かたちの悪いのは刻んでふきみそにした。春が来る。