花降るほうへ

 3歳児半検診。たいていの子がパンツのなかで、ちびさん、立派なおむつ姿だった。トイレに行くが「でない」という、なのに、いつのまにかこっそりおむつのなかでしている。尿検査できず。終わるまでずっと紙コップもっていたんだが。もうすこし会話ができてもいいんだけどな、ということで、療育センターに行くことになり、紹介状書いてもらう。帰り、療育センターに寄って予約を入れて帰る。一ヵ月半待ち。職員の人とはすでに顔見知りだった。もしかしたらしばらく通うことになるかもしれない。ちびさん、言いたいことは言うので、言葉の遅れがあるという気もしないんだけども、会話、というのはまたそれとは別らしく。木馬にのって少し遊んで帰る。
 
 桜、散りはじめている。向かいの森の桜も。
 
 音もなく風は桜の木に届き 花降るほうへ子は駆けてゆく (野樹かずみ)