朋有り

 ひらがなが読めるようになったら、教育テレビの「にほんごであそぼ」のいろはがるたがおすすめ。其の一と其の二が出ていて、このかるたはとてもたのしい。
 もっと読めるようになったら、「声に出して読みたい日本語」の子ども版がおすすめ。一巻は「雨ニモ負ケズ」二巻三巻は「論語」「俳句」たぶん12巻くらいまで出ている。
 うちのちびさん、かたっぱしから記憶していくみたいで、(でもわりといいかげん) 「ともあり、えんぽうよりきたる、のみねえのみねえ、すしくいねえ」などといっている。笑った。
 私は「雨ニモ負ケズ」の暗唱に挑戦中。記憶力のおとろえに、もう愕然としている。
 
 背後でがさがさ音がするから、何かと思って振り返ったら、子ども、ごみ箱のなかに入り込んで、「ママ、たこつぼにはいってるの」と、自慢そうに言う。
 たこつぼなんて言葉、どこで覚えたんだか、と思っていたら、「俳句」の巻にあった。
 「蛸壺やはかなき夢を夏の月」 芭蕉
 
 ごみ箱にもタコつぼにも入らないでほしい。