李箱

李箱。イサン、と読みます。
韓国ではよく知られた、日帝時代の詩人、文学者。ダダイズムモダニズムの詩人、と位置付けられているようです。
1910年ソウルに生まれ、1937年東京で死亡。27歳の生涯でした。

私が読んだのは、岩波文庫の「朝鮮詩集」(金素雲訳編)におさめられた2編の詩。「蜻蛉」「一つの夜」
訳者による註がとても興味深い。

註──「蜻蛉」「一つの夜」は生前(1935年頃)訳者に送られた私信(日本文)を、とびとびに言葉を継ぎ合はせて詩の形に直したもの、全体の約七分の一に縮小。
 
気になりつつ、いまだに「朝鮮詩集」の2編の詩しか知らないのでしたが、本、注文した。
インターネットって便利だわ。『李箱作品集成』崔 真碩 翻訳(2006年・作品社・定価3800円)。