ホットケーキ

「パンプキン・ホットケーキたべるの」と、しばらく前からちびさん言っていて、彼はかぼちゃを食べないのに、なぜパンプキン・ホットケーキなのか不思議だったが(たぶん、テレビか何かでやっていたのだ)かぼちゃがないので放っておいた。

すると、そのあと「ニンジン・ホットケーキもたべたいの」と言いだして、これはすぐできるから、つくったら、ニンジン食べない子が食べていた。赤いホットケーキを食べたんなら緑も食べるかと思って、次の日ほうれん草のホットケーキをつくったら、ほうれん草食べない子が食べていた。その次の日にさつまいものホットケーキをつくったら、さつまいも食べない子が食べていた。
この調子で、野菜を食べさせられるかも、とちょっと期待したんだが。

スーパーに買い物に行ったとき、「パンプキンかうの、パンプキンのホットケーキたべたいの」と言い張るので、じゃあ買おうか、と野菜売り場でかぼちゃを探したら、「かぼちゃ、ちがうの、パンプキンなの」「かぼちゃじゃないパンプキンがいるの」と泣く。かぼちゃがパンプキンなのだと説得するのが大変だったが、かぼちゃのパンプキンなら、パンプキンはいらないらしく、買わずに帰る。

どんなパンプキンを夢見ていたんだか。

昨日、「ホットケーキつくるの、ホットケーキつくってたべたいの」というから、どんなのがいいかきいたら、ニンジンもほうれん草もさつまいももいやらしく、(実際食べてみて、夢がさめたらしい)、「ふつうのホットケーキ」だって。

療育センターで借りてきた絵本を出してきて、なんというか、参考書を見ながら、粉まぜまぜしていました。食べるときも本を見ながら。
「おいしいね これ りくちゃんが つくったの そうよ おかあさんと いっしょに つくったの」って言ってました。

参考書は、『しろくまちゃんのホットケーキ』(こぐま社)。
「おいしいね これ しろくまちゃんが つくったの そうよ おかあさんと いっしょに つくったの」