暴力

昨日の夕方、音楽教室に迎えに来てくれたパパが、厳しい顔で、これから小学校に行く、という。校長に会うから。
いったい何ごとなのかと、きいたら、信じられない光景を見た、という。近くの小学校の門の前を通ったとき、十数人もの男の子が、一人の女の子を殴ったり蹴ったりしていたんだという。
にわかに、目の前の光景が何であるかを認識できなかったそうだ。
近寄っていくと、男の子たちは蜘蛛の子をちらしたように逃げた。泣きもせずうずくまっていた女の子に、思わず、警察に言うか? と声をかけた。女の子が警察にはいかないと言ったので、近くにいて目撃していた別の女の子たちに、先生に言うようにいって、私たちを迎えにきたのらしい。

わしひとりで行ったら不審者に思われるよ、というので、私と子どもを連れて、その小学校に行き、校長に面会を求め、見た事実だけ伝えて帰ったのでしたが。

自分が通った中学校はとても荒れていたが、悪い奴もいっぱいいたが、女の子を殴るなんてことはなかった。それなのに、十数人の男子が一人の女子を殴ったり蹴ったり。どうなってるんだ。しかも学校の前でだぞ。教育の敗北だろう。こんなひどいのは見たことがない。あんまりだ。
と、パパは怒りまくっていたが。

ぞっとする話だ。

昔、一緒にバイトした18歳くらいだった女の子や、児童館にお姉ちゃんたちと遊びに来ていた4歳の女の子の目のまわりに紫のクマがあったことを、思い出したりした。彼氏に殴られたり、父親に殴られたりしたあとだったが。


今日、幼稚園の体験教室。

教室でみんなと遊んでいるはず、これからお弁当なので、手を洗っているはず、
なのが、手洗い場にも教室にもいない。
見まわすと遠くに、園庭の遊具の上にひとりでのぼっている。上履きのまま庭に降りたのだ。
私を見つけると、手を振って、おいでおいでをする。きみがこっちへ来るんだよ。
使えない箸で四苦八苦しながら食べていた。

帰りに川でクレソン摘む。空き地のふきのとうは、まだとても小さい。