文字を読むのも書くのも、いつのまにかできるようになっていて、教えなくてもいいや、らくちん、と思っていたら、とんでもなかった。
書き順がひどいのだ。
漢字はまだ、どんなアクロバティックな書き方をしても、笑って見ていられるが、ひらがなカタカナ数字は、このままじゃまずい。

えにっき、書くというので、書かせながら見ていた。文字は左から右、上から下が順序です。濁点も上から下、下から上へはねあがらなあい。なかなか、なおんないぞ。

気づかぬ間に、ちびさんの知識は、どんどん増えている。
「ママ、ぼく、ラーメンきょう、つくるの。」
「ラーメン食べたいの? 今日食べるの?」
「ちがう。ラーメンじゃなくて、ラーメンきょうなの。それから、とらすきょうと、しゃちょうきょうもつくるの」
「???」
「それから、アーチきょうも」

アーチ、でようやく、きょう、とは「橋」らしいと思いいたる。
しかし、ラーメン橋、ってなんだ。トラス橋? 社長橋?

「どの本に載ってたの?」

出典は明快。まってね、と言って、のりもの図鑑を取り出してページを開いて見せてくれました。

「橋のしくみと種類」
けた橋、ラーメン橋(という種類の橋がある)、トラス橋、アーチ橋、斜張橋(しゃちょうきょう、ですね)、つり橋。
図と説明が載っていた。

そういえばこないだ、牛乳パックで、アーチ橋と、つり橋、つくらされたわ。自分でつくっていたのは、トラス橋ですかね。

はじめて聞いた。ラーメン橋とか、斜張橋とか。

えにっきにもかいていた。橋のいろいろ。

「9がつ28にち にちようび くもり
はしにはいろんなはしがあります。」