冬はつとめて

ちびさんが、野菜スープを食べた。

どうやってこの子どもに野菜を食べさせればいいか、こまりはてていたんだが、けんとくんからもらった絵本に、お鍋が野菜スープをつくるお話があって、なぜかそれが気にいって、毎晩読んですっかり暗記した。それから、自分から、野菜スープを食べたい、と言い出した。

ほんとに食べるのか? いままで、ぼくはいらないの、と決して食べようとしなかったのに。
でもつくったら、食べた。お椀にすこし、からはじまって、昨日はお椀一杯、食べた。おお、うれしい。

だいこんだいこん、どうですかどうですか。
にんじんにんじん、どうですかどうですか。
たまねぎたまねぎ、どうですかどうですか。

つくっている間、よこで八百屋さんになって歌っていたわ。

今朝は霜。めちゃめちゃさむい。
「さむいよう、さむいよう」とうなる子に、「冬はつとめて」だよ。冬は朝はやいのがいいって、ご本にあるでしょ、って言ったら、「わかった」とすなおに支度をはじめた。

ご本って、ありがたい。けんとくんも、ありがとう。